コーヒーのお相手は ”検事の本懐“ 柚月裕子著
しのランです。
平〇堂さんで目にとまったのは
時は、検事長の定年を延長する閣議決定が取り沙汰されていた時だったので“検事”の二文字に吸い込まれて買った。
「検事の本懐」は第15回大藪春彦賞受賞作だった。
・表紙のバッチは秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)。
検察庁HPから引用
「検察官のバッジの形は,紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉があしらってあり,昭和25年に定められました。
その形が霜と日差しの組合せに似ていることから,厳正な検事の職務とその理想像とが相まって「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)のバッジ」と呼ばれているようです。
「秋霜烈日」とは,秋におりる霜と夏の厳しい日差しのことで,刑罰や志操の厳しさにたとえられています。」
・物語は第1話から第5話まであり任官3年目の同一検事が登場します。
この検事に 「あれはプロの眼だ。自分に与えられた仕事を忠実にこなす職人の眼だ。あの手の人間は、上や横の思惑など関係ない。職務をまっとうすることしか頭にない人種だ。」 の一文が特に印象に残った。
平成30年7月25日 初版発行
令和 2年3月15日 16版発行
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